先日、2021年度 人工知能学会全国大会 (第35回)に参加してきましたので、学会の様子や、興味深かった発表について報告いたします。
人工知能学会全国大会とは
人工知能学会全国大会は公式HPで以下のように紹介されています。
本大会は,人工知能に関連する国内の研究者が一堂に集い,研究成果を発表する場として開催している年次大会です.
人工知能に関連する最新の技術動向,新しい研究成果やアイデアなどの発表を通して,意見交換・交流を行っております.
研究成果発表に加え,著名な講師をお招きした基調・招待講演やチュートリアル,魅力的なテーマを取り上げた各種セッションやパネル討論,スポンサーの皆様によるオンライン展示など,多彩なイベントを企画・開催いたします.
また,本大会では,日本の人工知能学会を国際的に発信するための場として,前回大会に引き続き国際セッションも開催いたします.
人工知能学会全国大会公式HPより
人工知能学会全国大会は、人工知能関連の国内研究者が集い、研究成果の発表を通して意見交換等の交流を行う場であり、国際的に発信する機会も設けられている、最新の人工知能の動向を把握することができる有意義な大会だと言えます。
概要
オンライン開催のため参加者数は前年度と変わらなかったようですが、論文発表件数は前年度の6割を切っていました。
また、大会プログラムは「基調講演・招待講演」「チュートリアル講演」「企画セッション」「学生企画」などをはじめとする全9種から構成されていました。詳しいプログラムはこちらからご覧になれます。
興味深かった発表
AI技術を用いた社会問題解決の事例や、人工知能を取り巻く諸問題についての発表を中心に聴講してきました。
その中で興味深かったものをいくつかご紹介します。
おわりに
本記事でご紹介した発表・セッション以外でも様々な議論が盛んに行われており、多種多様な専門家の見解や知見を直接聴くことができるという点でも、有意義な大会でした。
今年の論文発表件数は昨年度の6割を切っていることから、コロナ禍での研究が困難だった、もしくは人工知能分野での技術的発展が頭打ちになり探索の時期に入っているのでは、と推察します。
しかしながら、社会問題解決におけるAI技術のポテンシャルはまだまだ広がりを見せてくれそうだ、と今回参加して感じました。今後の、社会への益々のAI技術の浸透に期待したいです。
M.Y