コラム:Julia言語への期待

最近、Julia言語の勉強を始めました。
Juliaは、2012年に登場した比較的若い言語で、現時点で2020年11月更新のバージョン1.5.3が最新リリースとなっています。今では、RやPythonとならんで人工知能/機械学習の開発において使われる言語として言及されることが多くなっています。

しかし、 いろいろと調べてみると、思ったほどコミュニティ人口が多くないという印象を受けます。
あるコミュニティの運営の人に話を聞く機会があったのですが、勉強会をやってもトークする人が少なくて、後半はもくもく会になってしまうこともあると嘆いていました。
また、様々な情報を見ても、Julia言語は人工知能というよりも数値計算系の成果で盛り上がっているように感じました。

思い返してみると、この状況には既視感があります。
15年ほど前のことですが、T大学の某研究室の方とお話をする機会がありました。その際に、研究室では「Python」を使っているというのを聞き驚いたのを覚えています。
プログラムの仕事では、C/C++やJavaを使うのが主流だったので「なぜPythonなのか」を尋ねてみました。いろいろとお話しいただきましたが、まとめると「無料で使える科学計算系のライブラリが充実している」というのがその回答でした。確かに、仕事で科学技術計算をすることがありましたが、C++やJavaでは自作するか高額なライブラリを購入するしかありませんでした。

当時は、「人工知能」は低迷していた時期(いわゆる「冬の時代」)でした。その後、「人工知能」「ディープラーニング」の時代が到来し、それらをPythonで実行するスタイルが主流になっていきます。
現在のJulia言語の状況を見てみると、その当時の「Python」と同じようなポジションにいるように見えてきます。

今後、「人工知能」への活用が増えていくのか、あるいはほかのキラーアプリが登場するのか。その有無によってJulia言語が飛躍するかどうかの分岐点であると思います。

(M.H)

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