コラム:コロナ禍と学会

 2020年は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を強く受けた一年でした。それは、学会やセミナーなどのイベントにも及んでいます。
 3月にはいくつかの学会の年次大会への参加を予定していたのですが、開催日が近づくにつれて、社会的不安は高まっていき、いくつものイベントが中止になっていきました。
 一方では、短期間で収束するという見方もあり、日程のぎりぎりまで「開催」の姿勢を崩さないものもありました。

 余談ですが、某学会の年次大会のことですが、朝一番に届いたメールでは中止どころか開催を前提とした追加イベントの告知があり驚いた記憶があります。なお、その学会からは、その日の夕方にオンライン開催に変更する旨の連絡が届きました。

 小さなセミナーや研究会・イベントは軒並み中止になっているのですが、年次大会などは中止ではなくオンライン開催となることが多かったようです。
 年末となった今でこそ、当然のようにオンライン開催ができていますが、3月時点ではそれまでに経験のない実施方法でどこにもノウハウがない状態なので、準備に相当の苦労があったようです。

 学会系の大きなイベント(年次大会など)が中止よりもオンラインを選択せざるを得ないのには、少し特殊な事情があったようです。
 ある研究者から聞いた話では、年次大会に参加するという名目で助成金や大学からの予算が出ている場合があるので、大会が中止になると、それを返還しないといけないらしく、その煩雑な事務手続きを回避するためには「中止ではなく、延期でもオンラインでもいいので『開催』したほうが良い。」とのことでした。
 会社の予算で、イベントに出展する場合などにも同様の事情があったとも聞きました。

 2020年末にもなると、もうすっかりオンライン開催が当たり前になってきました。
 2021年に開催される学会年次大会のいくつかではすでにオンラインでの開催を決めているところがあります。
 今後COVID-19がどうなるかは未だわかりませんが、各種イベントが全部もしくは一部をオンライン開催する流れは続いていくことになりそうです。

(M.H)

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